「ソフトがない」は、ただの思い込みでした。
こんにちは!「LINUX工房」管理人の「リナックス先生」です。
前回で初期設定も終わり、あなたのLinux PCは快適に動いているはずです。
でも、まだWindows時代の癖が抜けず、「あのソフトが入ってない!」と焦っていませんか?
先生、実は困ってます。
学校のレポートを書こうとしたらWordがないし、友達からのLINEも返せないし、画像の加工もしなきゃいけないのにPhotoshopも動かない…。
やっぱりWindowsに戻したほうがいいんでしょうか?
戻る必要なんてないわ。
Linuxには、Windowsの有料ソフトにも負けない強力な「無料の代替アプリ」がたくさんあるの。
それに、今はブラウザさえあれば何でもできる時代。これを機に「ソフトを買う生活」から卒業しましょう!
今回は、Windowsで定番だったあのソフトたちの「代わり」になるLinuxアプリや、Webサービスを使った解決策をジャンル別に紹介します。
1. 仕事・勉強編:Office(Word/Excel)はどうする?
一番の悩みどころですが、実は選択肢は3つもあります。
選択肢A:LibreOffice(リブレオフィス)を使う
UbuntuやLinux Mintには、最初からインストールされています。
Microsoft Officeと高い互換性を持つ無料のオフィスソフトです。
- Writer = Wordの代わり
- Calc = Excelの代わり
- Impress = PowerPointの代わり
拡張子(.docxや.xlsx)もそのまま開けます。「レイアウトが少しズレる」こともありますが、個人のレポートや家計簿なら全く問題ありません。
選択肢B:Googleドキュメント / スプレッドシートを使う【推奨】
ブラウザ(Chromeなど)で動く、Googleの無料サービスです。
インストール不要で、自動保存され、スマホとも同期できる。
エンジニアの世界では、ローカルファイルよりもこちらの「クラウド型」が主流です。
選択肢C:Microsoft 365 (Web版) を使う
「どうしても純正のOfficeじゃないと困る!」という場合でも大丈夫。
ブラウザからマイクロソフトアカウントにログインすれば、Web版のWordやExcelが無料で使えます。
アプリ版ほど高機能ではありませんが、見た目も操作もいつものOfficeそのものです。
2. コミュニケーション編:LINEはどうする?
残念ながら、LINE公式から「Linux版アプリ」は出ていません。
しかし、裏技があります。
解決策:Chrome拡張機能版LINEを使う
Webブラウザ「Google Chrome」をインストールし、Chromeウェブストアから「LINE」を追加するだけです。
- 公式サイトからLinux版Chrome(.debファイル)をダウンロードしてインストール。
- Chromeを開き、「LINE chrome」で検索。
- 「Chromeに追加」をクリック。
これで、ブラウザの右上のアイコンから小さなLINEウィンドウが開き、メッセージのやり取りが可能になります。
(※通話機能など一部制限はありますが、チャットなら十分です)
3. クリエイティブ編:PhotoshopやIllustratorは?
Adobe製品はLinuxでは動きませんが、プロも愛用する高機能な代替ソフトがあります。
画像加工:GIMP(ギンプ)
「無料のPhotoshop」と呼ばれるほど超多機能な画像編集ソフトです。
レイヤー機能、フィルタ、色調補正など、Photoshopでできることは大抵これでもできます。
# インストールコマンド sudo apt install gimp
ベクター描画:Inkscape(インクスケープ)
こちらは「無料のIllustrator」です。
ロゴ作成やアイコン制作に最適です。
# インストールコマンド sudo apt install inkscape
4. その他:ブラウザや動画再生は?
Webブラウザ:Google Chrome / Edge
Firefoxが標準ですが、使い慣れたChromeや、最近人気のMicrosoft EdgeもLinux版が公式に提供されています。
Googleアカウントでログインすれば、Windows時代のお気に入り(ブックマーク)も一瞬で同期されます。
これが「移行が楽」な最大の理由です。
動画再生:VLCメディアプレーヤー
「再生できない動画ファイルはない」と言われる最強のプレーヤー。
最初から入っていることも多いですが、なければ入れておきましょう。
sudo apt install vlc
番外編:Windowsソフトを無理やり動かす「Wine」
「どうしても、代わりのないWindows専用ソフト(古いゲームなど)を動かしたい…」
そんな時の最終奥義として「Wine(ワイン)」という技術があります。
これはLinuxの中でWindowsプログラムを翻訳して動かす仕組みですが、設定が難しく、動かないソフトも多い「茨の道」です。
初心者のうちは手を出さず、「Linux対応ソフト」か「Webサービス」で代替できないか探すのが賢明です。
まとめ:ブラウザがあれば9割はいける
いかがでしたか?
「Officeがない」「LINEがない」と心配していたのが嘘のように、解決策はいくらでもあります。
特に現代は、多くの作業がブラウザ(クラウド)の中で完結します。
「特定のPCやソフトに依存せず、どこでも作業できる」。
これこそが、クラウド時代を生きるエンジニアのスマートなスタイルです。
次回は、少しステップアップ。
GUI(マウス操作)を卒業し、エンジニアへの入り口である「黒い画面(ターミナルコマンド)」と仲良くなる方法を伝授します。
これを知れば、あなたはもう「パソコンに詳しい人」レベルを超えられますよ!
Linuxスキルを「実益」に変えよう!
ブラウザベースでの作業に慣れてきましたか?
次は、あなたが世界に向けて情報を発信する番です。
Linuxの知識があれば、自分だけのWebサーバーを安く構築することができます。


コメント