【第3回・完結】PHPという「エンジン」を搭載し、Webサイトを完成させる
こんにちは、リナックス先生です。
ついに最終回!ここまで付いてこれたあなたなら、もう立派なサーバー管理者よ。
先生! 前回まででApacheとMySQLが入って、見た目はWebサイトっぽくなりました。
でも、まだWordPressのような「動くサイト」は作れないんですよね?
その通り。
今回は、プログラムを動かすためのエンジンである「PHP」をインストールするわ。
そして最後に、現代のWebサイトでは必須の「SSL(https)」を設定して、LAMP環境を完成させましょう!
1. 最新版PHPのインストール
Ubuntu 24.04のリポジトリには、比較的新しいバージョンのPHP(8.3系など)が標準で用意されています。
WordPressを動かすために必要な「関連モジュール」もまとめてインストールしてしまいましょう。
sudo apt install php libapache2-mod-php php-mysql php-mbstring php-xml php-gd php-curl php-zip php-intl -y
各モジュールの役割は以下の通りです。
libapache2-mod-php: ApacheとPHPをつなぐパイプ役php-mysql: PHPからデータベースを操作する機能php-mbstring: 【超重要】日本語(マルチバイト文字)を正しく扱う機能php-gd: 画像のサイズ変更などを行う機能(アイキャッチ生成などで使用)
インストールが終わったら、バージョンを確認してみましょう。
php -v
PHP 8.3.x のような表示が出れば、エンジン搭載完了です!
2. Apacheの設定変更(index.phpの優先順位)
今のままだと、Webサーバーは index.html を最優先で表示しようとします。
WordPressなどは index.php が入り口になるため、優先順位を変更しておくとスムーズです。
設定ファイルを編集します。
sudo nano /etc/apache2/mods-enabled/dir.conf
nano というエディタが開きます。中身はこうなっているはずです。
<IfModule mod_dir.c>
DirectoryIndex index.html index.cgi index.pl index.php index.xhtml index.htm
</IfModule>
この index.php を、先頭(index.htmlの前)に移動させます。
<IfModule mod_dir.c>
DirectoryIndex index.php index.html index.cgi index.pl index.xhtml index.htm
</IfModule>
書き換えたら、Ctrl + O → Enter で保存し、Ctrl + X で終了します。
設定を変えたら、必ずApacheを再起動します。
sudo systemctl restart apache2
3. PHPが動くかテストしてみよう
本当に動くか、テスト用のファイルを作って確認します。
sudo nano /var/www/html/info.php
中身に以下の一行だけ記述して保存してください。
<?php phpinfo(); ?>
ブラウザで http://あなたのIPアドレス/info.php にアクセスします。
わっ!紫色の表みたいなのがズラーッと出ました!
PHPのロゴも表示されています!
大成功ね。
【注意】 確認が終わったら、セキュリティのためにこのファイルは必ず削除すること!サーバーの中身が丸見えになっちゃうからね。
sudo rm /var/www/html/info.php
4. 独自ドメインと無料SSL(Let’s Encrypt)の設定
最後に、サイトを安全にするために「鍵マーク(HTTPS)」をつけます。
これにはドメイン(例: example.com)が必要です。IPアドレスのままではSSL化できません。
※ここからは、ドメインを取得し、VPSのIPアドレスに向けたDNS設定が完了している前提で進めます。
(1) Certbotのインストール
SSL証明書を自動で発行・更新してくれる便利なツール「Certbot」を入れます。
sudo apt install certbot python3-certbot-apache -y
(2) SSL化の実行
魔法のコマンドを実行します。
sudo certbot --apache
ここから対話形式でいくつか質問されます。
- Enter email address:
→ あなたのメールアドレスを入力します(更新通知などが届きます)。 - Please read the Terms of Service (利用規約への同意):
→Yを入力。 - Willing to share your email… (メール共有):
→ ニュースレターが不要ならNでOK。 - Which names would you like to activate HTTPS for? (どのドメイン?):
→ サーバーに設定されているドメインが表示されます。該当する番号を入力するか、そのままEnterを押します。
処理が進み、Congratulations! と表示されれば完了です!
先生、スマホで見たらアドレスバーに「鍵マーク」がつきました!
これで僕も、一人前のサーバー管理者ですね!
連載まとめ:あなただけのサーバーを楽しもう!
全3回、本当にお疲れ様でした。
これであなたの手元には、以下の最強の環境が整いました。
- Ubuntu 24.04 LTS: 最新で堅牢なOS
- Apache: 世界と繋がるWebサーバー
- MySQL: データを守る頑丈な倉庫
- PHP: 複雑な処理をこなす高性能エンジン
- SSL: 通信を守る鉄壁の暗号化
ここから先は自由よ。
WordPressを入れてブログを始めるもよし、Pythonを入れてAI開発をするもよし。
自分で作ったサーバーは、あなたの技術力を何倍にも高めてくれる最高のパートナーになるはずよ!
もしサーバーのスペックが足りなくなったら、管理画面から簡単にプランアップできるのもVPSの魅力です。
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